後々困らないように
マイクの世界をのぞいてみると、本当に世界中様々なマイクが販売されています。
どれもとても魅力的で、もう本当に目移りしてしまいます。
信じられないくらい高い!
ちょっとやそっとじゃ買えないくらい高い!
それでもマイクが欲しい方へ、マイクの買い方の基本をお伝えします。
いきなりショッキングな情報です。
マイクの買い方には基本があるんです。
この基本を守らないでいると、後々困るケースがあります。
マイクの買い方の基本は、『2本ずつ買うこと』です。
そう、マイクは2本ずつ買うのが正しい買い方です。
Q.なぜ2本ずつなの?
そう、マイクを2本セットで買うと、ステレオ録音ができるんです。
当然、マイクケーブルも同じものを同じ長さで2本ずつセットで買います。
しかもこれ、同時に買わなきゃダメです。
Q.今はとりあえずは1本あればいいんです。今は1本だけ買っておいて、ステレオ録音したくなったらもう1本買うんじゃダメですか?
A.ダメなんです。ステレオ録音で使うには、2本同時に買う必要があります。
A.マイクにはマッチングがあるんです。
Q.だってだって、2本ずつ買ったら値段が倍になるじゃないですか!
A.いえいえ、倍以上です。
マッチング
同じ商品でも、固体ごとに若干の音質差や収録できる音量にバラつきがあるんです。
このバラつきをおさえて、なるべく同じ音のセットになるようマイクを選別する作業を、マッチングと言います。
マッチングの作業は極めて良い耳が必要な、職人技的な技巧になります。
マッチングの料金はメーカーによってマチマチです。
しかしマッチングをお願いしてもマッチング料を取らないメーカーもあります。
イギリスの新興メーカーSONTRONICSでは、6万円のマイクをペアで買って、マッチング料が1万2千円ほどでした。
マッチング料は、本当にメーカーによってまちまちです。
アコギをステレオで録れます。
コンガ・ボンゴでそれぞれの太鼓にマイクを向ける場合、ペアマッチングされたマイクじゃないと、ちぐはぐになってしまいます。
アンビエントを録る時、ステレオになると臨場感が違います。
ステレオ録音!
これは本当に大きなメリットです。
た・だ・し、あらかじめ用途が決まっているなら話は別です。
例えば、
・キックを拾う低音マイク
しかし何だかんだでステレオ録音はすばらしいんです。