今もなお影響を与え続けるヴォードヴィリアン!
変わった演奏方法と楽器奏者を紹介するシリーズ
前回は一本のギターを親子三代で演奏する
トリオ・バルカン・ストリングス
をご紹介させていただきましたが
https://www.ongakujin.net/page?a=78
出典:https://www.ongakujin.net/page?a=78
今回は本来楽器ではないものを楽器としてステージに上がった人物
トニー谷
一体何を持ってステージに上がったのか
まずはご覧頂きましょう
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そう、ソロバンなんです
ソロバンをかき鳴らしながら「トニングリッシュ(トニーイングリッシュ)」と呼ばれる英語と日本語を織り交ぜた口調で歌う芸風が売りでした
つり上がったメガネに口ひげ、白い背広で語尾に「ザンス」
アドリブで悪口や皮肉をガンガン入れて場を盛り上げるスタイルは1950年代、テレビよりも劇場がコメディアンや歌手にとって主なステージだった時代に大笑いを巻き起こしました
反面、大戦後の日本、英米の文化や言語が入り混じっていた世間を風刺したトニー谷を煙たがる人も少なくなかったようです時は経ちテレビの普及によって、規制が厳しくなりトニー谷の芸風は変わらざるを得ませんでした
しかし舞台上ではなく舞台裏でもプライベートでも共演者や周りに毒を吐き続ける一貫した「イヤミ」なキャラクターに影響を受けた文化人も少なくありません
例えば
トニー谷の特徴をもう一度思い返してください
つり上がったメガネに口ひげ、白い背広で語尾に「ザンス」
そう、つり目で妙な背広を着たこの「イヤミ」なキャラクター
イヤミ
数々の赤塚不二夫作品に登場する「イヤミ」
イヤミのモデルになった人こそトニー谷なのです
それも踏まえ、本題であるそろばんを楽器としてかき鳴らす彼の姿をもう一度ご覧下さい
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かくいう筆者もそろばん片手に歌ってみようとしましたが
手元にそろばんがないことに気づき断念しました