全ての音楽制作・演奏を愛する人のためのキュレーションメディア

音楽人.net

ライト・ゲージの弦を使おう

ギターにつまづいたら、あきらめる前に、軽い弦に替えて練習してみよう。

初心者

いいね

  • シェア
  • ツイート
  • はてぶ

出典:http://www.kcmusic.jp/daddario/eguitar.html#e

ギターの練習していて手が痛くなる、どうも弾きにくい、なかなかコードを押さえられない、などと感じる人は、思い切って弦を違う種類のものに張り替えてみるのも手です。
とくに、コードのFは今も昔もギター初心者の最初にして最高の難関です。
Fが押さえられないため、ここでギターをあきらめる人が後を絶たないとも聞きます。
もし、ここでつまずいて悩んでいる人がいたら、とりあえず弦をライト・ゲージに変えて弾いてみましょう。
ミディアム・ゲージを基準とした場合、ライト・ゲージの弦は細いために、テンション(張り)が少し弱くなりますし、抵抗も減りますので、その分押さえやすくなります。
今まで弾けなかったコードも、楽々弾けるようになるかもしれません。

自分に合った弦を選ぼう

とはいうものの、現在ではギター本体の出荷時に、最初からライト・ゲージの弦が張られてあることも珍しくはありません。
それでもちょっと弾きにくい、という人は弦の劣化を疑ってみましょう。
人にもよりますが、普通は錆びると弾きにくいと感じると思います。
弦や、環境によっては意外と早く錆びますので、注意が必要です。
買ったばかりのギターだと思って油断してはなりません。
新しくライト・ゲージの弦を買って張り替えてみるとよいでしょう。
あるいは、この際、もう少し弾きやすい弦に変えたいと思った場合は、より軽くて柔らかいスーパー・ライト・ゲージ、あるいはエクストラ・ライト・ゲージなどという弦もありますので、そちらに交換してみるのもよいでしょう。
とりあえず、自分の努力や才能を疑う前に、弾きやすい弦に替えてみるのが大事なのです。

ダダリオ(D'Addario)製の弦が便利

とくに、ダダリオ社から発売されている弦は、1弦から6弦まで色分けされていますし、袋にちゃんと図入りの説明まで書かれていますので、とても便利です。
弦交換の際、0コンマ何ミリの弦を六本も区別するのはなかなか骨が折れますが、瞬時に識別できるすぐれものです。
これでもう、弦を見失うことはありません。
プロでも愛用する人が絶えないのも納得です。

http://www.kcmusic.jp/daddario/
出典:http://www.kcmusic.jp/daddario/

ライト・ゲージの伝来


まだ、日本において現在のようにロックが一般化する前のことと言われますが、かつてはもっと太いゲージのギターを張って演奏していたようです。
弦や楽器の製造技術の問題もあったのかもしれませんが、当時、ギターの弦を押さえるにはかなりの力が必要だったらしく、それはもう、チョーキングがろくに出来ないほどのテンションだったと伝えられます。
ギタリストは逆立ちをしたり腕立て伏せをしたり、とにかく手の力を鍛えて、何とかギターを弾きこなそうと躍起になっていたようです。
ところが、ロックの本場、欧米のレコードを聴いて真似してみても、いくら頑張ったってこんな風に軽やかに弾くことが出来ない、みんな不思議に思ったとか。
それでも、根本的に日本人との体格の違いだ、とでも考えていたんでしょうか、追いつけ追い越せの精神で欧米人に負けないような膂力を身に付けるべく、スポーツ選手のように日々のトレーニングを重ねる涙ぐましい努力が日本のプロ・ギタリストの間でも行われていたそうです。

そんな中、ある欧米のアーティストが来日しました。さっそくみんなでギターに注目したところ、とても細い弦が張ってあったそうです。
要するに、洋楽では単純に弾きやすい弦を使っていた、というだけのことだったのです。
ある日本のプロ・ギタリストは、反則だ!と思ったとか思わなかったとか。
これが我が国へのライト・ゲージ伝来のはじめであると思われます。
ともあれ、強靭な体格などでなく、細い弦に欧米のロックの秘密があったんですね。

謎だったチョーキング奏法

この話は、あるいは、我が国へのチョーキング伝来の逸話としても伝えられます。
チョーキングは弦を引っ張って音程を変化させる、ギターの最も魅力的な奏法のひとつですが、これまた当時、洋楽のレコードでよく耳にする、ギターのあの摩訶不思議な音をどのように出しているのか不明だったものが、実際の演奏を見て初めてわかった、というものです。
そのためには、従来日本で使われていた太い弦では十分に弦を引っ張ることが出来ず、細い弦をギターに張らなければならないないこともわかったので、以後、日本のギタリストも細い弦を使うようになったのだそうです。

いずれにせよ、どちらの話も細い弦の導入が主題となっています。
このように、道具を違うものに替えて困難を乗り切ったアーティストたちの逸話は無数にあると思いますが、上記は我が国ギター史における嚆矢ともいうべき例のひとつだと思いますので、とりあえず先人に倣い、ギターでつまずきそうになったら、軽い弦に替えてみるのが吉です。

「ライト・ゲージの弦を使え」ジミー・ペイジ

いわゆる三大ギタリストのひとり、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)活動時にギタリストを志す若者へのアドバイスを求められた際、「ライト・ゲージの弦を使え」と答えたとの話があります。


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4789702332

また、漫画家の話ですが、若き日の藤子不二雄が巨匠、手塚治虫に執筆に使っている道具について訊ねた際、ニッコーのカブラペンと開明墨汁、という回答を得ました。藤子不二雄の二人がさっそくそれらを使って漫画を描いてみると、二人とも自分の描く線が、手塚治虫のそれに少し近づいたように思えた、という逸話が残されています。


出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09183705

このように、ライト・ゲージの弦に張り替えると、全盛期のジミー・ペイジの音に一歩近づけるかもしれません。

  • シェア
  • ツイート
  • はてぶ
キーワード

#初心者 

この記事を書いた人


ロックバンド "ビッグファイア" ギタリスト、バンドマスター。DJ, プロデューサーとして欧州、シカゴのレーベルを中心にリリース、リミックス多数。

  • 公開記事数 : 4
  • 7654pt
  • Blog
  • Facebook
  • Twitter

コメント


この記事に対するコメント (0 件) 

※会員登録するとコメントの投稿ができるようになります

投稿者名:

画像:


関連記事

アメリカン・プロフェッショナル・シリーズ登場!

期間限定!フェンダーのポップアプストア

フィンガー・ピッキングでギターを弾いてみよう

エフェクターとは

音楽人.netで記事を書きませんか?

音楽人.netとは?

キュレーターランキング

全て見る


佐藤則之

公開記事数 : 2

191,512pt


音楽人.net 編集部

公開記事数 : 214

150,693pt


海原亀太

公開記事数 : 22

36,176pt


パンジー関

公開記事数 : 6

35,444pt


DJイオ

公開記事数 : 7

34,182pt