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マイクを買おう!

バンドのセルフレコーディングを考えた時、マイクは何を買えばいいんでしょう?
ズバリ、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクを買います。

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コンデンサーマイク

この連載では、バンドのセルフレコーディングをするのに必要な機材を紹介しています。
最小限の機材購入で、最大限のいい録音ができる機材は2点!

・ZOOM R16
・ラージダイアフラムのコンデンサーマイクを1本

この2点さえ買いそろえれば、バンドレコーディングは何とかなります。
(ドラムを録るマイクは、リハーサルスタジオで借ります!)
前回はR16の説明でした。

https://www.ongakujin.net/page?a=57
出典:https://www.ongakujin.net/page?a=57

今回は、コンデンサーマイクの説明です。

マイク購入の基本!

マイクの買い方には、実は基本があります。
その基本は、『マイクは2本ずつ買うこと』です。

マイクは本来は、2本ずつ買うべきものなんです。
詳しくは、マイクの買い方の基本の記事をご覧ください。

https://www.ongakujin.net/page?a=85
出典:https://www.ongakujin.net/page?a=85

しかし今回の、必要最小限の機材でバンドのセルフレコーディングをするという連載においては、この基本は無視します。

1本でもバンドのセルフレコーディングはできるからです。
しかし将来性を考えるのなら2本買いをオススメします。
環境に応じて、また、マイクの買い方の記事を参照の上ご判断いただければと思います。

この連載では、マイクは1本買いで話を進めていきます。

コンデンサーマイクの用途は、ずばりボーカル録りです

やはりなんといっても、ボーカルは最重要パートです。
他のパートが重要でないわけではないですが、けどやっぱり重要です!(←どっちなんだ!)

町のリハーサルスタジオでもラージダイアフラムのコンデンサーマイクが貸し出されていたりしますが、けどそれでもボーカルだけは、ちゃんと自分のマイクで録る事をオススメします。

ボーカルは、曲によってマイクが違ったりすると、印象がマチマチになってしまいます。
リハスタではいつも同じマイクが借りれるとは限りません。
結局のところ、ボーカルは一番聞かれます。
ボーカルはクオリティが一定の方がいいです。
だからボーカル用マイクだけはちゃんとこだわって買うことをオススメします。

それにラージダイアフラムのコンデンサーマイクは、用途がめっちゃめちゃ広いです。
とりあえず一本あれば、何でも録れます。

コーラス録れます。
ハンドクラップ(拍手)録れます。
アコギ録れます。
タンバリン録れます。
マラカス録れます。
バイオリン録れます。
チェロも録れます。
ドラムのアンビエントに使えます。
エレキギターのアンビエントに使えます。

とりあえず何か録る時、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクを立てておけば、まあとりあえず録れちゃいます。
環境が許せば自宅でも簡単な録音はできてしまいます。
そして何よりも、ボーカル用に、コンデンサーマイク1本はぜひマイマイクを持つことをオススメします。

コンデンサーマイクの機能


出典:http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/161758/

コンデンサーマイクには、指向性の切り替えスイッチがあるものがあります。

指向性・・・ 正面方向からの音だけ収音します
双指向性・・・正面と真裏からの音だけを収音します
無指向性・・・全方向からの音を収音します

です。
将来性を考えるのであれば、ぜひこの切り替えスイッチのあるマイクを買いましょう!
指向性切り替えスイッチの無いマイクも多いです。
切り替えスイッチの無いマイクは指向性のみだと思います。

指向性だけのでもボーカルは録れます。
アコギもタンバリンも、何でも録れます。

だけど、切り替えスイッチがあれば無指向性でも録れるんです!

指向性は1方向からの音しか拾わないので、楽器から出ている直接音だけを拾うのに適しています。
無指向性は、全方向からの音を拾うので、部屋の鳴りなどのアンビエントに向いています。

アンビエントは部屋の鳴りが良くないと逆に使えないですが、部屋が良いならぜひ無指向性でアンビエントを録る事をオススメします。
無指向性でのアンビエントは、臨場感のあるすばらしい音が録れます。

双指向性はまたスペシャルな使い方があるのですが、今は割愛します。


出典:http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/161758/

コンデンサーマイクの音質

「マイクはエフェクターだ」と言うエンジニアは結構多いです。

それくらい、マイクによって音は違います。
癖の無いマイクは無いんです。

どんなマイクにも必ず癖があります。
だからこそ選びがいがあって面白いんです!

マイクは、周波数特性を意図的にチューニングしているタイプのものと、そうでないものがあります。

AUDIXは、結構チューニングされています。思いっきりドンシャリです。
AKGは、高音がキラキラする様にチューニングされている印象があります。
DAPなどはチューニングされたという感じがせず、ひたすらナチュラルです。(ただ高い!)

マイクによって本当に個性があるので、ぜひ楽器屋さんに行って聞き比べて選びましょう。
機種によってはお試しで1週間くらい貸してくれることもあります。

マイクの音質を聞き分けるときのポイント

マイクをアンプにつないで、ヘッドホンをかぶり、自分の声でチェックするのが手っ取り早いです。
漠然と聞くと、どれも同じじゃないか?と思ってしまいがちです。
ポイントを絞って聞きましょう。

低い声、高い声、「チッチッチ、シーシー」という歯擦音を出してチェックします。

マイクの音質を聞き分けるポイントは、超ざっくり言うと、周波数特性と密度です。
マイクには、高音がよく聞こえるマイク、低音が出てくるマイクとあります。
2本並べて交互に声を出して聞いてみるとすぐ分かります。

高音がキラキラした派手なマイクがいいのか、
中域がブーミーでビンテージっぽいマイクがいいのか、
低音が太くFATなマイクがいいのか。
ここは好みです。

そして密度!
これは周波数特性とはまた別のポイントです。
いいマイクは密度が濃いです。
なんと言うか、ねっとりしてるんです。
文章では表現しづらいですが、このねっとり感が、高級感なんです。
艶のある音なんて言い方もします。
情報量が多い感じです。
ずばり高いマイクは密度が濃いです。
密度が高いと、ミキシングで掛けるEQやコンプレッサーの効きも違ってきます。

逆に安いマイクは密度が薄いです。
パシャパシャしたペラペラな音になります。
情報量が少ない感じです。

周波数特性に加えて、ぜひこの密度というポイントも忘れずにチェックしてみてください。

コンデンサーマイクの値段

いったいいくらのコンデンサーマイクを買えばいいんでしょうか?
一番気になるところだと思います。

答えは無い、なんて言うと元も子もないんで、ひとつ目安として提案させていただきます。
今回ZOOMのR16とセットで紹介させていただいておりますので、R16を基準にします。

ZOOMのR16が約3万円です。
これに見合うマイクとしては、3万円のマイクを買えばまず間違いはありません。

ちょっと高い?
2万2千円~3万円の間くらいで買えばおおむね大丈夫でしょう。
予算がたくさんあるのであれば、もっと高いマイクでももちろんいいです!

普通は予算に限りはあるでしょう、その中でいくつか聞き比べて、「一番いい!」と思ったものを買いましょう。
聞き比べてもあまりよく分からなかったら、予算内で一番かっこいいマイクを買いましょう!笑

いや、冗談ではなく見た目は大事です。
テンションが上がります。
プレイヤーのテンションが上がるということはものすごく重要です。

ズバリ、プレイヤーのテンションを上げることがエンジニアの仕事と言っても、それほど言い過ぎじゃないです。

最後に

こんなことを言うとここまで書いてきた事が無駄になりそうですが、実際問題初めての、1本目のマイクの購入では、マイクの音質のよしあしはあまりはっきり分かりません。
1本を使い倒してもあんまり分かりません。
基準がはっきりしないんです。
2本以上を使い倒して、初めてマイクの音質の違いに気づけるものです。

ですが、はじめは誰でも1本目からです。
この1本目のマイクを買う事が、めくるめく魅惑のレコーディングワールドへの第一歩です。
すばらしく奥の深い沼です!
ようこそ沼へ!笑

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この記事を書いた人


レコーディングエンジニアのパンジー関です。

レコーディングするという事は、1回しか聞かせることができない演奏を、無限の人に届ける事ができるようになるという事です。
レコーディングすることによって、音楽の可能性に無限のレバレッジをかける事ができます。

音楽人生を変えてしまうレコーディング術


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江古田アコースティックレコーディング
http://ekoda-recording.tokyo/
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